2019/02/05 04:25



届かないことがあるっていうことも、
少しずつ分かってきて、
想い合えないことがあるっていうことも、
たくさん分かってきた。

けどね。

追いかけ続ける君は素敵だけど、
心から笑えない君は見たくないな。
きっと幸せは、
君の心の底からの笑顔が、
連れてくるかもしれないから。

疲れきった君を癒すのが、
僕の役目じゃないことを知ってるから。
「ここで遠くから願うよ。」


言えない言葉があるっていうことも、
どこかで知っていて。
その言葉を求めすぎていることも、
僕たちは知っていた。

だから。

泣きながら家を飛び出した少女が、
誰かのぬくもりを待っていたように、
きっと寂しさに、
寂しいと言えないまま、
君に寄り添いたいと願っていた。

疲れきった君を癒すのが、
僕の役目じゃないことを知ってるから、
「ここで遠くから歌うよ。」

風に流されて誰の声かも分からないくらい、
遠くから君に歌を歌ってくよ。


たとえ。
全てがどうでもよくても。
どんなに弱虫だったとしても。
誰かを笑うような、
恥ずかしい人間にはなりたくないんだ。

そして。
何ひとつ届かなくても。
どんなに無意味だったとしても。
美しさに気づける、
馬鹿らしい人間としてずっと、

「生きていたい。」




words: nishimoto yugo (Wink Mark)